さつまりこ交信記録

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譲はぴば絵に触発な小話@高輪

譲お誕生日おめでとう〜☆
平平さんの譲ハピバ絵に萌えファイヤー、小話など書いてみました(勝手にスイマセン・汗)
でもって、どこのカテゴリにしていいのか迷っちゃったので、小話カテゴリ作っちゃいました>あかりさん・平平さん

本文は「ハピバ小話」からどうぞ〜





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7月17日、雨。
 本日、有川譲はめでたく誕生日を迎えた。生憎のお天気なものの、梅雨の終わりとあって天候がぱっとしないのは致し方ない。
「おじゃましまーす」
「いらっしゃい、先輩。あれ、兄さんは一緒じゃないんですか?」
「将臣君はまだ寄る所があるから、先に戻って来ちゃった。それに、コレをがあるしね」
 手にしていた箱を掲げてみせる。小さな箱は最近オープンしたケーキ屋のもの。上品な甘さと可愛らしいケーキで、夕方には売り切れとちょっとした人気になっている。
「ケーキ、ですか?」
「美味しそうだったんだー。将臣君の分がないから、さっさと食べちゃおうね」
「------- そそそ、それってオレだけに買って来てくれたって…事なのかな-----」
 何気ない彼女の一言に思いっきり動揺しながらも、お茶の用意。後ろでは望美が勝って知ったるとばかりにケーキを乗せるお皿を出している。
 とっておきの紅茶(譲の秘蔵品)を入れて、ケーキに添えると彼女は幸せそうに微笑んだ。
 その笑顔だけで、もう幸せ一杯胸一杯の譲は、ケーキなど眼中になかった。幸せをかみしめてフォークを握りしめる。
 ケーキちょっとすくった所でふと気づいたのは、望美の視線。
「どうしました?」
「んー、譲君のケーキもおいしそうだなぁって思って。一口もらってもいい?」
 言われて気がつく、自分のケーキと彼女のものとの違い。望美のケーキはレアチーズだった。
「え、ええっと……」
 既に貰う気満々で、あーんと口をあけている彼女。
 このまま食べさせて、また自分が食べれば……
「-------かっ…間接キス…------------」
 今、自分の中で理性がぐらりと音を立てて揺れた。
 のるかそるか、運命の分かれ道。兄不在の最大限のチャンスを活かすのはここしかない。
 心の中で開眼した譲の眼に入ったのが、彼女の唇の端につく生クリーム。俗にいう『お弁当』というもの。
「------------……今、オレ何考えた--------------」
 先輩ごめんなさい、お父さんお母さんごめんなさい、とこれまた心の中で盛大に詫びていると、また別のほうから声が聞こえてくる。
「--------------OK、ビシッと決めようぜ!-------------」
 聞こえた声は、我が兄のもの。サムズアップと共に、妙に清々しい笑顔まで浮かべていた。

 この後、有川譲が『ビシッと決めた』か否かは、当事者のみが知るところ、なのでした。

【どっとはらい】
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by satsumariko | 2006-07-17 21:26 | 小話